札幌で戦略MGマネジメントゲームⓇに力を入れている株式会社アロットです。

私たちは会計事務所の試算表や決算書とは別に「経営に役立つ数字の使い方」をテーマとして研修や経営セカンドオピニオンを提供しております。

今回の話は「設備投資」についての話をしていきたいと思います。

経営者の皆さんであれば、設備投資をしようと思ったときに税理士さんに「設備投資をしようと思うんだけど・・」と相談される機会も多いと思います。

社長はそこで会計事務所からどのような話をしてほしいと思いますか?

そこで実際に会計事務所からどのような説明を受けますか?

次のAとBの事例を見ていきましょう。

【事例A】

社長:今回〇〇の機械を設備投資しようと思うのだけど、会計事務所のAさんどう思いますか?

会計事務所Aさん:この設備投資をすることで減価償却費が〇〇万円出てくるので、税金が〇〇万円節税になります。

社長:じゃ、節税を兼ねて設備投資をしてみようかな。手持ちの預金もあるのでキャッシュで買いますね。

設備投資の検討事例A

【事例B】

社長:今回〇〇の機械を設備投資しようと思うのだけど、Bさんどう思いますか?

Bさん:まず、〇〇の機械を導入されたいということですが、今後のマーケットはどのように展開されていきそうですか?これを導入することで売上や処理時間などどれくらい良くなりますか?

社長:たまたま営業の人が今は決算時期のセールで安くできるということだったのでどうなのかなと思って。

Bさん:そうなんですね。マーケットが今と同じで社長の将来的な利益が今と同じくらい出していけるということでしたら投資額から考えて設備投資はよいと思います。

ただし、周りの会社での導入状況や将来的に導入が進む可能性が高ければ、今後利益率が低下する可能性もあります。

こちらを導入することで社長がより頑張っていける気持ちになっていくのであればよいと思います。

社長:そうなの?!将来的なことは不明確だけどセールで安く入れられるので、設備投資しようかな。

Bさん:ちなみに社長の会社の資金構造から考えていくと今回の設備投資は長期の借入金で調達をしていきましょう。

今時点の手持ちキャッシュと資金構造を見てキャッシュでの支出もできるのですが、将来的に利益率が低下するリスクも考慮に入れて借入金で手当てしておきましょう。

社長:確かにそうだね。将来に備えながら設備投資をして、マーケットに変化が起きそうになったらまた相談させてください。

設備投資の検討事例B

いかがでしょう?

皆さんの会社での相談はどちら側に近いでしょうか?

よく行われている事例はAのほうが多いかもしれません。

Aに銀行の融資が受けられるのであれば設備投資してもよいと思いますという話が一般的な気がします。

では、Bの設備投資の検討事例はどう感じられましたか?

こちらでは、設備投資に関する方針をどのように見ているのか(=経営的視点)と資金構造から考えての資金源泉(=財務的視点)が合わせて検討されています。

これは未来のP/L(損益計算書)を意識しているだけでなく未来のB/S(貸借対照表)も考えたうえでの検討です。

その後の銀行格付けを意識した打ち合わせといえます。

私たちはBによる設備投資の打ち合わせを推奨しております。

実際に私たちのお客様からの設備投資の相談があった場合には、このような観点で検討を進めていただきます。

もしも、経営的な観点から会社を考えていきたいという方は経営セカンドオピニオンをご検討ください!

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